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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2025年1月号(No.28)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会・連携法人会員及び評議員の皆さま
バイマンスリーメールマガジン2025年1月号(No.28)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。
❏今号のコンテンツ
・脳科連連携法人一般会員のご挨拶文:茨木 拓也(株式会社NTTデータ経営研究所)
・第7期役員選挙のご報告:髙橋 良輔(日本脳科学関連学会連合代表)
・第32回評議員会のお知らせ
・活動報告(12月~1月)
・事務局だより
【脳科連連携法人一般会員のご挨拶文】
脳科連連携法人一般会員 株式会社NTTデータ経営研究所
ニューロコグニティブイノベーションユニット
茨木 拓也
脳科連の皆様、はじめまして。産学連携委員を務めております茨木拓也と申します。私は、NTTグループのコンサルティング会社で神経科学(脳科学)の産業応用に関する研究開発支援・事業企画/開発/運営を行う、ちょっと変わったチームを率いています。 チームのミッションは、アイディアとして面白く、科学的に信頼でき、事業として顧客を大いに成功させる神経科学関連ビジネスを上流の企画・研究開発から、実際の事業の伴走まで多様なパートナーと共に実現することです。実際の業務テーマとして以下のようなプロジェクトを行っています。
1.研究開発企画・調査 ※医療・防衛領域からエンタメまで多様
2.受託研究開発支援 ※クライアントは自動車メーカー・通信事業会社等
3.産学連携の体制構築~研究支援 ※CiNet-本田技研など
4.脳科学に関連した事業開発と実行
5.脳科学に関わる公的プロジェクトのマネジメント支援
6.情報発信・社会啓発
脳は宇宙とともに人類最後のフロンティアであり、その研究と応用に世界中の研究者や企業がしのぎを削っています。特に日本は世界に類を見ない少子高齢化の中で、認知症の増加は社会への莫大なコストとなっています。若年層に目を向けると世界有数の高い自殺率(OECD諸国内で4位)・適応障害/休職率と、多くの命と生産力を奪っている“こころ”の問題は目に見えない対処が難しい課題です。
私が専門としているニューロテクノロジーは神経科学の応用分野で、その本質的価値は情報処理を担う臓器である脳の情報の入出力に触れられるようになることです。これまで目に見えなかった「脳の情報」を扱えるようになることで、対症療法しかなかった精神医学分野でニューロフィードバックをはじめとした新たなアプローチが誕生したり、デジタル技術との融合によるAIとの共進化は目を見張るものがあります。最近では、近隣諸国で「認知戦」と呼ばれるような脳科学の兵器化を目指した取り組みが進み始め、「制脳権」という物騒な言葉が、各国の安全保障文章に出てくるようになっています。現時点では脳科学関連の市場は未成熟で、ビッグビジネスにはなっていませんが。が、社会に対して巨大な潜在的インパクトをもつ技術群で産業的にも急速に立ち上がりつつある領域です。
医療・安全保障・産業様々な面で脳科学の重要性は今後さらに増していきます。脳科学が真の意味で社会のイノベーションに貢献していくには、先見の明をもって投資を行う産業界、国際競争に乗り遅れないよう地球規模で脳科学分野の社会貢献をデザインする政策決定者、そしてなにより基礎研究者の連携が欠かせないと思っています。そんな中、まだまだ若輩者ですが、エーザイ内藤さんと慶應武見さん、盛山さんの同世代4人で脳科連のワーキング(通称:武見会)で、仲良く飲みながらロビーイングなどまじめな活動もしております。脳科学分野の研究が誰かの役に立つ、儲かるようになる、脳科学研究を志す後輩たちが増える。そんな好循環を目指して微力ながら貢献させていただきたい所存です。どうぞよろしくお願いいたします。
【第7期役員選挙のご報告】
日本脳科学関連学会連合代表 髙橋 良輔
次期代表選挙、副代表選挙、運営委員選挙と選挙が立て続けに続きましたが、評議員の先生方にはご協力ありがとうございました。またすべての選挙をスムーズに管理していただきました。選挙管理委員会の竹島多賀夫委員長、池内 健委員、尾仲 達史委員に厚く御礼申し上げます。これで本年3月末より始まる次期体制が固まりました。この2年ほど、学会連合としての脳科連の社会的役割が大きくなり、生物科学学会連合からのお声がけで科学研究費増額運動に参加し、1月28日にはAMED主催のシンポジウムを医学会連合と脳科連が共催いたします。また日本学術会議でも脳科連と連携を強める動きが始動しました。岡野次期代表のリーダーシップの下、脳科連が益々発展し、さらに社会に貢献することを期待しております。
第7期役員(2025年3月30日、評議員会終了後就任‐敬称略)
代表:
岡野栄之(日本神経化学会)
副代表:
加藤忠史(日本生物学的精神医学会)
戸田達史(日本神経学会)
運営委員:
池田 和隆(日本アルコール・アディクション医学会)
岩坪 威(日本認知症学会)
大隅 典子(日本神経精神薬理学会)
三村 將(日本精神神経学会)
柚﨑 通介(日本神経科学学会)
【第32回評議員会のお知らせ】
日時:2025年3月30日(日)13:00~15:00
場所:TKP品川カンファレンスセンターANNE (昨年の評議員会と同じ会場です)
議題:代表からの報告、各委員会からの報告他
議決事項:2024年度事業報告、決算及び会計監査報告、2025年度事業計画、予算報告他
※評議員会終了後(15:00~)、簡単な懇親会を開催いたします。
メールで配信される開催案内に沿ってご出欠をお知らせくださるようお願いいたします。
【活動報告(12月~1月)】
・第39回運営委員会(メール審議12月2日~12月6日)
・第40回運営委員会(メール審議12月17日~12月24日)
・第41回運営委員会(Web会議)1月8日
・性差を考慮した研究開発の推進(AMED)1月28日(共催)
【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・評議員の変更がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由でお願いします。
(代理発送)
日本脳科学関連学会連合事務局
office@brainscience-union.jp
URL:http://www.brainscience-union.jp/
〒113-8657 東京大学農学部内
TEL: 03-5842-2210 / FAX: 03-5842-2237