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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2021年9月号(No.8)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会及び評議員の皆さま

バイマンスリーメールマガジン2021年9月号(No.8)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。

❏今号のコンテンツ
・伊佐代表のご挨拶 -脳科連事務局の変更について
・第7回リレーエッセイ:岡部繁男(代表補佐)
・脳の世紀シンポジウム「デジタル化と脳」録画オンデマンド配信のお知らせ
・活動報告(8~9月)
・広報委員会からのお知らせ
・事務局だより

【脳科連事務局の変更について】
日本脳科学関連学会連合 代表 伊佐 正

脳科連は2012年の発足時より理化学研究所脳科学総合研究センター(現在は脳神経科学研究センター)に事務局業務をお願いしてきました。特定学会に基盤を持たない組織にもかかわらず、献身的に支援していただいたお陰で、これまで何とかやって来ることができました。
大変感謝しています。それが、この度、理化学研究所全体の事務機構の改編に伴い、これ以上引き受けることができないとお伺いし、事務局機能を移転させることになりました。
ついては、複数社から見積もりを取り、最終的に「公益財団法人 農学会」という、農学に関連する分野の学会支援に実績がある公益財団法人に委託することにしました。
幸い新しい事務局(担当者は黒住様)には、前任の孝子様からの引継ぎをきちんとしていただけたお陰でこれまでのところ問題ない滑り出しをしています。
今後脳科連が発展していくためには事務局体制のさらなる安定化が必要です。
当面、慣れるまでの間、ご不便をおかけする可能性もありますが、ご理解とご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

【第7回リレーエッセイ】
岡部繁男(代表補佐)

リレーエッセイの7回目を岩坪先生より引き継ぎました。私は親学会としては日本解剖学会から脳科連に参加し、また日本神経科学学会と日本生理学会の会員でもあります。
以前には本連合の代表も務めさせていただきました。今は代表補佐という形で伊佐先生の運営をお手伝いさせていただいています。

脳科学関連学会連合が出来たのは2012年で、立ち上げの際の議論にも参加させていただきました。その頃はちょうど脳関連のプロジェクト研究の多くが終了の時期に近づいており、新しい脳研究プロジェクトの方向性がまだはっきりとは見えていない時期でした。脳の研究は基礎的な研究と脳病気に関連する研究、更に理工学的な研究や人文社会学と連携する研究など幅が広く、国内の研究者の意見を集約するためには個別の学会ではなく、それらを広く覆うための組織が必要ではないか、という事で連合体を設立しようという議論が始まりました。文部科学省の革新脳事業が始まったのが2014年、AMEDが設立されたのが2015年ですので、こうした事業や機構の運営が開始される前に脳科学研究者のcoherent voiceをとりまとめて外部に発信する枠組みが出来たことは脳研究にとっては良い方向に働いたと思います。

設立当初から9年が経過して、脳科連に参加する学会も増え、またAMEDが所轄する脳関連事業についてもその内容は多様化しています。以前からの継続事業としての脳プロ、革新脳に加えて国際脳が開始され、また文部科学省では脳研究は「脳とこころの研究推進プログラム」として従来の個別事業ではなく、全体を統合したプログラムとして運営が行われることになりました。2021年度からAMEDで開始された「領域横断的かつ萌芽的脳研究プロジェクト」はそのような考えから立ち上がった若手枠を明確に設定した事業になりますので、ここで採択された若手研究者の研究の発展と事業をつなぐ横断的研究の活性化が今後は大切になると思います。

科研費、JST、AMEDといった性格の異なる研究費制度が活用されることで、脳科連に参加しておられる会員の多様な研究がよりスムーズに前に進み、脳科学が活性化することを願っています。逆に研究費の制度が足かせになって、オリジナルな発見が取り上げられず、応用研究への道筋が閉ざされてしまう事があってはいけないと思います。様々な学会からの多様な声を吸い上げて、次の10年の脳科学研究の発展につながる提案を発信しつづける事が脳科連にとっては一番重要な仕事です。私も伊佐代表をサポートして多様な意見をまとめていくためのお役に立てればと思っています。
皆様のご協力を今後ともよろしくお願いいたします。

次回のリレーエッセイは渡邉雅彦先生(日本解剖学会理事長)にバトンタッチされます。

【脳の世紀シンポジウム「デジタル化と脳」録画オンデマンド配信のお知らせ】
津本忠治 (NPO 脳の世紀推進会議 理事長)

去る9月15日(水)にオンラインで開催しました脳の世紀シンポジウム「デジタル化と脳」は400名以上の視聴者を集め好評裡に終了致しました。
このシンポジウムでは、特別講演に国立情報学研究所・所長の喜連川優先生をお迎えし、さらに「脳を知る」、「脳を創る」、「脳を守る」、「脳を育む」の各領域において活躍されている4人の研究者から研究の成果についてご講演をいただきました。
NPO脳の世紀推進会議では9月24日(金)より11月23日(火)までこの質疑応答を含むシンポジウムの動画記録をオンデマンドで配信する予定です。

申込サイトは  https://www.braincentury.org  にあります。

脳の世紀推進会議の会員は無料で視聴できますが、非会員の方は配信料1,000円が必要となります。喜連川先生の「コロナとデジタル(データ)」に関する刺激的な講演、4人の研究者による最新の研究成果の発表や質疑応答、さらに講演者に4人の座長を交えた座談会など非常に興味深いシンポジウムでしたので是非ご視聴いただければ幸いです。よろしくお願い致します。

【活動報告(8~9月)】
・拡大将来構想委員会(Web)が開催されました。(8月13日)
・第20回評議員会の議事録がWebに掲載されました。
・第21回評議員会(Web)が開催されました。(8月26~9月10日)
・第27回運営委員会(拡大運営委員会)Web)が開催されました。(9月23日)

【広報委員会からのお知らせ】
-情報共有・情報交換についてのお願い-
9月になりました、長引くコロナ下での学生講義・実習など大変な日々をお過ごしのことお察し申し上げます。学術集会や学会活動においてはWeb開催やオンライン会議などが広まり、この1年余りの間で状況が一変しました。
ウイズコロナを覚悟してニューノーマルな学会活動を推進していく必要がありそうです。つきましては、各学会におきましてどのような取り組みを実施されているか、また、今後どのような計画をされているかなど、ご寄稿いただければ大変に有り難く存じます。
メルマガに掲載させて頂き、皆様と情報共有しながら情報交換の場となれば幸いに存じます。
脳科連事務局 office@brainscience-union.jp にて随時、メールを受け付けます。
ご寄稿をお待ちしています。

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・事務局業務は、8月より公益財団法人農学会に委託されました。(担当者 黒住)
・脳科学オリンピックの寄附金の募集を開始しています。(募集期間8月25日~10月8日)
 ご協力をよろしくお願い致します。
・年会費の振込みのお願いを10~11月中旬に行う予定です。
・評議員の変更がございましたら、随時、日本脳科学関連学会連合事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由で以下までお願いします。

❏日本脳科学関連学会連合事務局