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脳科連バイマンスリーメールマガジン 2024年7月号(No.25)
http://www.brainscience-union.jp
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日本脳科学関連学会連合会員学会・連携法人会員及び評議員の皆さま

バイマンスリーメールマガジン2024年7月号(No.25)をお届けします。
お手数ですが、貴学会内の会員の皆さまへのメール配信をお願い致します。
❏今号のコンテンツ
・第23回リレーエッセイ:安保 雅博(日本リハビリテーション医学会理事長)
・JST 経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)公募のお知らせ
・第32回脳の世紀シンポジウムのお知らせ:水澤英洋(脳の世紀推進会議理事長)
・世界脳週間2024のお知らせ:吉峰俊樹(脳の世紀推進会議「世界脳週間」担当理事)
・活動報告(6月~7月)
・事務局だより

【第23回リレーエッセイ】
日本リハビリテーション医学会理事長 安保雅博
日本小児神経学会理事長の加藤光広先生からバトンを受け取りました。日本リハビリテーション医学会学会の紹介をさせていただきます。
 本学会は1963年に創立、1964年に第1回日本リハビリテーション医学会開催、学会機関誌『リハビリテーション医学』を創刊しています。1968年に日本医学会に加入、1980年に専門医制度が成立し、リハビリテーション医学会専門医がスタートしています。1989年に社団法人となり、1996年には「リハビリテーション科」の標榜が認可されました。1997年に日本で初の大規模国際学会「第8回国際リハビリテーション医学会世界大会(京都)」を開催しました。2001年に日本専門医機構の18基本領域のひとつに選定されています。2009年にリハビリテーション科女性医師ネットワーク(RJN)を設置、2012年に社団法人から「公益社団法人日本リハビリテーション医学会」になり、2016年に会員総数が一万人を超え、2023.3.31には、11,298名(医師10,877名、医師以外304名、専門職会員127名)となりました。2019年にはISPRM2019開催、2020年にはProgress in Rehabilitation Medicine(国際誌)のPubMed 収載と公開となりました。
 リハビリテーション医学・医療を受ける対象疾患は多様性になり、また病期も急性期から回復期、生活期まで多様性になりました。この様な状況下で、リハビリテーション医療をこれまで「障害を克服する」というリハビリテーション医学の考え方だけでは困難なことが見受けられるようになってきました。よって、2017年から日本リハビリテーション医学会では,「活動を育む医学」として、リハビリテーション医学について新しい定義をあげています。リハビリテーション医学・医療を担う有能な人材を将来にわたって確保するために教育は重要で医学部におけるリハビリテーション医学講座の設置を推進することが必要であります。
2014年に日本専門医機構が設立され、専門医研修が2018年から開始されたこともありますが、2013年度以降の10年間に19大学にリハビリテーション医学講座が新しく設置されました。特に専門医研修開始の2018年度から2022年の5年間の間に9大学に新しく設置されていますが、講座でなくリハビリテーション科の病院教授も増えています。
 簡単に学会の説明をいたしました。代議員に定年制を設け、役員(理事・監事)の任期の上限を設けて、本格的に若手会員の参加による組織全体の活性化が始まった日本リハビリテーション医学会をどうぞよろしくお願いします。

次回のリレーエッセイは日本自律神経学会の黒澤美枝子先生にバトンタッチされます。

【JST 経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)公募のお知らせ】
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)では、経済安全保障重要技術育成プログラム
(K Program)にて、以下の内容について応募を受付中です。
募集期間:2024年5月28日(火)~8月20日(火)正午
「研究開発課題を募集する研究開発構想(個別研究型)
  :脳波等を活用した高精度ブレインテックに関する先端技術」
募集趣旨:
K Programは、我が国が国際社会において中長期的に確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術について、研究開発及びその成果の活用を推進するものです。本事業では内閣府及び文部科学省が定めた研究開発構想におけるアウトプット目標を達成することを求めます。
本構想の公募では、「従来の計測技術・計測機器に比べて正確性・信頼性の高い非侵襲(・非接触)型脳波等計測技術・素材の開発」と「小型かつ汎用な脳波等計測装置を用いた心身状態を把握するシステムの開発・検証」に取り組む研究開発課題を募集します。
公募要領に記載されている、「POの方針」を踏まえ、「アウトプット目標」を達成可能な提案をお待ちしております。

詳細は下記URLをご参照下さい。
https://www.jst.go.jp/k-program/koubo/20240528_index.html
〈お問い合わせ〉
国立研究開発法人科学技術振興機構 先端重要技術育成推進部
E-mail:k-program_koubo@jst.go.jp

【第32回脳の世紀シンポジウムのお知らせ】
脳の世紀推進会議理事長/ 日本脳科学関連学会連合元代表/ 日本神経学会元代表理事
水澤英洋
 NPO法人「脳の世紀推進会議」による今年の脳の世紀シンポジウムは9月21日(土)13:00-18:55にオンラインにて開催します。メインテーマは「認知症と脳」で特別講演は岩坪 威 東京大学大学院医学系研究科 教授・国立精神・神経医療研究センター神経研究所長と当事者でデイサービス「はっぴい」開設者の山中しのぶさんです。続いて「脳を知る」、「脳を守る」、「脳を創る」、「脳を育む」の4分野から長谷川成人 東京都医学総合研究所 認知症プロジェクトリーダー、樋口真人 量子科学技術研究機構 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部長、本田直樹 広島大学大学院 統合生命科学研究科教授、大武美保子 理化学研究所 革新知能統合研究センター 認知行動支援技術チームリーダーによる最先端のサイエンスの講演があり、最後に講演者と司会者全員のパネルディスカッションをライブで行う予定です。
また、脳の世紀推進会議が主催あるいは共催している世界脳週間イベントや脳科学オリンピックに高校生時に参加した学生からのビディオレターの放映もあります。これらのプログラムの詳細は脳の世紀推進会議のホームページ (https://www.braincentury.org) をご覧下さい。
 登録開始は間もなくですが、日本脳科学関連学会連合からは協賛いただいておりますので、皆様におかれましては是非ご参加いただくとともに、関係の方々にも広く紹介していただければ幸いです。

【世界脳週間2024のお知らせ】
NPO法人脳の世紀推進会議「世界脳週間」
担当理事 吉峰俊樹、副理事長・担当理事 大隅典子
理事長 水澤英洋
 「世界脳週間2024」のご案内をさせていただきます。「世界脳週間」とは、現代社会における脳科学の科学としての意義と社会にとっての重要性を一般に啓蒙することを目的として世界的規模で行われるキャン
ペーンです。 1992年、アメリカで神経科学者が中心となって毎年3月に「脳週間」を設け、公開講演や討論、病院や研究所の公開、学校訪問などの公開行事が開始されるようになりました。1997年にはこれに呼応してヨーロッパでも「脳週間」が始まり、2000年からは国際脳研究機構やユネスコの後援を受けてアジア、南米、アフリカの各国にも広がり、「世界脳週間」と銘打ったグローバルな行事となりました。
 我が国でもこの趣旨に賛同し、2000年からNPO法人「脳の世紀推進会議」が主体となり、脳研究の中心的センターである国立研究開発法人理化学研究所脳神経科学研究センターならびに公益財団法人ブレインサイエンス振興財団と共催して全国各地で世界脳週間のイベントを実施しています。( 世界脳週間 – 脳の世紀推進会議 braincentury.org )
 我が国においては知識欲旺盛な高校生を主な対象とし、高校生が参加しやすいよう、夏休みを含めて各地の事情に合わせた時期に企画され、イベントには高校の先生方にも参加をお願いしています。2020年度にはコロナ禍の影響で多くのイベントが中止あるいはウェブ開催になりましたが次第に回復し、2023年度には9か所で開催され、本年度はさらに増える予定です。
 「世界脳週間2024」として、本年8月には、世界脳週間2024 国立精神・神経医療研究センター(8月3日、東京都小平市)ならびに 世界脳週間2024 夏休み高校生理科教室 理化学研究所(8月9日、埼玉県和光市)が開催されます。
 このイベントをさらに広く全国に展開するため、脳科連関係者の皆様の積極的なご協力を期待しております。
詳細はNPO法人脳の世紀推進会議事務局までお問い合わせください。
brain.konaoffice@gmail.com

【活動報告(6月~7月)】
・第5回産学連携諮問委員会6月9日
・第36回運営委員会7月21日
・第31回評議員会(メール審議7月22日~7月31日)

【事務局だより(主に会員学会事務局向け)】
・「運営費(2024年分)ご送金のお願い」を7月5日付けでお送りしております。
(送金締切り:8月30日(金))
・評議員の変更がございましたら、事務局までご連絡をお願いいたします。
・メールマガジン内容へのご意見やお問い合わせは、貴学会の事務局経由でお願いします。

(代理発送)
日本脳科学関連学会連合事務局