2016年5月13日
2015年第2回(通算第12回)脳科学関連学会連合将来構想委員会
【議事録】
日時
2015年11月8日(日曜日)20:00~21:50
場所
オンライン会議
出席者
伊佐正委員長、尾崎紀夫副委員長、川人光男副委員長、山森哲雄委員、岡本仁委員、
花川隆委員、高橋良輔委員、望月秀樹委員、笠井清登委員
オブザーバー
松田哲也代表補佐
欠席
木山博資委員、池谷裕二委員、岡澤均委員、鍋倉淳一委員、柚崎通介委員
議事
- 冒頭に、この間の脳科学委員会及び作業部会での議論の経過。さらにその結果としての「社会への貢献を見据えた今後の脳科学研究の推進方策について-中間取りまとめ(案)-」及び「脳科学研究戦略推進プログラム(融合脳(新規)及びBMI技術(拡充))の公募概要(案)」について、伊佐委員長より説明があった。その後、予算要求の現状及び公募の進め方について、松田代表補佐より報告があった。
それによると新規予算要求は27億円(参考:今年度終了の課題FとGをあわせて13~15億円とのこと)。脳プロと革新脳をあわせて57億円だったのが75億円を要求している。
研究はAMEDによる運営になり、12月末に予算の閣議決定後すぐに公募が始まる可能性が高い。それに対し、脳科連運営委員会でコミュニティの意見を取りまとめるための具体的な方策を議論するのが本日の会議の開催趣旨である。 - 時間がないことから、12月頭までには意見交換会(シンポジウム)を開催する。連合に十分な予算がないことと場所の利便性から、会場として東大鉄門講堂が適当である。その空き状況と出席した将来構想委員の都合から11月29日(日)に開催することとした。
- 当日の運営について議論した。最初は、水澤代表に開会の挨拶と岡部副代表に基調報告をお願いする。その後、公募の対象となっている(1)認知症、(2)うつ病、双極性障害等、(3)発達障害、統合失調症等、(4)リソースの整備・普及と調査研究、(5)脳の機能回復・代償・補完の実現による社会貢献、の各課題について、1課題2名ずつ、できればより基礎よりと臨床よりから1名ずつで一人15分+5分の20分の持ち時間で話していただき、最後に総合討論を行うというようにする。話題提供者は、研究を活発に行っている若手中心で、これまで脳プロの中心になっていたような人は避け、多角的な議論を行うことを目指す。そして書くセクションの講演者候補をリストアップし、交渉担当者を決めた。
話題提供の内容は各自の研究が3分の1、その分野のoverviewと今後の方向性について3分の2くらいにしていただくこことした。 - その後、プロジェクト全般についての意見交換を行った。これまでの脳プロE,F,BMIの経験から、細かいグループを採択した後にひとつにくっつけるのは、後で大変やりにくくなるので、公募の段階で分断ではなく、大きな枠で採択するようにして欲しい、という要望が多く出された。
- また、今回の検討会および中間取りまとめ案、公募概要については、脳科連参加学会への周知と各学会から意見を挙げてもらうことが重要であり、脳科連事務局から参加各学会(または評議員)に今回の検討会の開催および中間取りまとめ案、公募概要の周知とこれらに対する各学会での意見取りまとめをお願いする文書を送る。その案文を伊佐委員長が作成することとした。
- 一方、基礎研究としての「脳の情報処理の理解とその応用による社会貢献」についての現状報告があり、意見交換を行った。
その中で技術志向のプロジェクトだけでなく、脳機能の本質に迫るプロジェクトの必要性を訴えていく必要があるという意見が出され、了解を得た。
以上